日本画用絵具・鉄鉢は、白いお皿に入った日本画・墨彩画・俳画・絵手紙用の絵具です。
鉄鉢は顔料に膠(にかわ)・アラビアゴム・水あめ・砂糖などの固着剤(接着剤になる成分)を練り合わせて固形にした絵具で、とくに円いお皿に入っているものを鉄鉢(てっぱち)と呼びます。
僧侶が托鉢で食物を受け取るのに使う入れ物の鉄鉢(てっぱつ)に形が似ていることから、鉄鉢の名が付いたといわれています。
この日本画用絵具・鉄鉢の色合いは通常のものよりも、あまり派手ではなく落ち着きのある色合いとなっています。
使い方はとても簡単で、水を含ませた筆で鉄鉢の表面をなでると色がすくい取れますので、絵皿や梅皿などに移してから水で好みの濃さに調節するだけです。
色にもよりけりなのですが、おしなべて透明度が高くて絵具の伸びもよく、また長期間の保存もできます。
絵具の表面にヒビが入っていることがありますが、これは乾燥によるもので、品質にはとくに問題ありません(絵具を濡らすとヒビがなくなっていきます)。
ほかの絵具と混ぜるには絵皿や梅皿を使うのが便利です。
ただし、3色以上を混ぜると色が汚く濁りがちですので、あらかじめ多めに色数を揃えておくことをお勧めします。
日本画の仕上げや草稿のほか、墨彩画・俳画・絵手紙などにもお勧めします。
朱(しゅ) | 赤朱(あかしゅ) | 黄朱(きしゅ) |
臙脂(えんじ) | 紅(べに) | 紅梅(こうばい) |
洋紅(ようべに) | 牡丹(ぼたん) | 黄(き) |
濃黄(こいき) | 黄土(おうど) | 岱赭(たいしゃ) |
焦茶(こげちゃ) | 黄草(きぐさ) | 青草(あおくさ) |
鶯緑(うぐいすみどり) | 若葉(わかば) | 緑青(ろくしょう) |
白緑(びゃくろく) | 濃緑(こみどり) | 群緑(ぐんろく) |
紫(むらさき) | 赤紫(あかむらさき) | 藍(あい) |
美藍(びあい) | 水(みず) | 群青(ぐんじょう) |
白群(びゃくぐん) | 紺青(こんじょう) | 胡粉(ごふん) |
黒(くろ) |
内容量:1個(紙箱入り)
重さ:約50g
高さ:約15mm
直径:約68mm
注意:絵具の入っている白いお皿は陶磁製ですので、落とすと割れる場合があります。